メールマガジン第16号をお届けします。前号(11月5日号)以降に掲載した主な記事は下記の通りです。
(1) 「害虫防除の常識」に、「農業と鳥獣の保護及び狩猟の適正化法とのかかわり」について解説しました。近年、中山間地域では、イノシシ、シカ、サル、カラス、ヒヨドリなどによる農作物被害が大きな問題となっています(第10表参照)。このような状況下で、農家などが、鳥獣を捕獲しようとする場合に、「鳥獣の保護及び狩猟の適正化法」によって、様々な規制がかけられているので、これらを良く理解するとともに、「狩猟免許」を取る必要があります。今回は、これらについてポイントとなる事柄を分かりやすく解説しました。
(第10表)
(2) 「本の紹介」で、本間義人著の「地域再生の条件」を取り上げました。農山村地域は、少子高齢化、過疎化が進む一方、地域分権が推進され、地域に即した再生のあり方が問われています。そうした状況の中で、本書は、地域再生のための一つの視点を提供し、地域再生を考えていく上で、たいへん参考となると思われます。
(3) 「紀伊半島の巨木を訪ねる」で、三重県鈴鹿市南長太町の大クスを紹介しました。水田地帯に1本だけ巨木が立っているという孤高の姿は、間近に行くほど感動的です。写真で見るだけでは、その枝振りのすばらしさと、樹の大きさが十分に伝わりません。実際に行って、眺めるとこの巨木の迫力が実感されます。
前号で紹介した、主枝の1本が折れた三重県御浜町引作の大クスは、その後の新聞報道によりますと、幹に近い主枝の部分(直径約50cm)が空洞化していたとのことで、「輪切りにして過去の気候変動を調べる一助としたらいかがか」という考えは困難であることが分かりました。幾つもに切断されて2トントラックで20台分の分量(小枝を含む)が搬出されたようです。
(4)「ため池データベース(津市分)」に、三重県津市一志町八太の「新池」を追加しました。このため池の面積は約2.8haですが、1つだけ離れたところにあったので、見落としていました。中勢地域でよくみられるタイプの谷の出口を堰堤で仕切って築かれていて、低い丘陵を背景にした静かなたたずまいが魅力的です。
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